子供たちのためのデザイン

子どもたちのためのデザイン


日本の子供部屋は大正期、大正デモクラシーに見られる生活改良の思潮により、主婦室などとともにあらわれたといわれています。医学者からの推奨もあり、明るく日当たりのよい子供部屋の必要性がうたわれました。 児童室などが洋室の居間を中心に一般的に普及しだしたのは第二次世界大戦後で、民主主義教育によりこうした思潮はさらに広がり、1970年代ごろまで子供部屋は個の自立をはぐくむための空間として重視された。 しかし1970年ごろから閉じこもりやドメスティックバイオレンス、登校拒否児が目立ち始め子供部屋の批判が始まりました。子供部屋は非行の温床をなっており、夜型の子供をつくるのに一役かっているといわれ始め、また、住まい文化推奨委員会の調査(1983)には子供部屋は一家団欒の機会を減らし、物事に熱中しない子になりやすい。子供部屋はドアよりも障子や襖で仕切るほうがよいなどといわれ始めました。

人間関係を築くためのコミュニケーションを促すすまい


1989年から1999年にかけてアンケート、もしくはインタビューにより各国の子供部屋のありかた、親子の関係などについてなされた調査(大阪市立大学 大学院教授 北浦かほる)で、子供部屋のありかたと親子の関係が、子供の自立に影響を及ぼしている可能性があることがわかりました。
子供の自立とは、他者の関係において自己をいかに守るか、他者をいかに認めるかということがいえます。
アメリカでは意思表示や自己主張、マナーやリーダーシップを重視され、日本ではボタンをはめることや箸を持つことなど生活面での身辺自立が重視されています。日本の文化の中では成長にともなって集団の和を図ることがなによりも重要とされてきました。子供をしかる際にも、アメリカでは閉じ込めて自由を奪うという方法がとられ、日本では家から閉め出す=集団から切り捨てるという方法がとられることが多いのです。このことより日本ではいかに和を図ることが重要とされているかが伺えます。
伝統の文化による概念は住宅の中にも多く取り入れられており、襖や障子で仕切られた気配を感じながらのあいまいな空間が協調性や和を養ってきたといえます。
その延長からか子供部屋が一般的になった今日においても、日本では親が子供の世話をしたり監視をする目的で子供部屋に侵入し、プライバシーを侵すという行為がなされています。父親が家にいる時間が少なく、育児に対して無関心であるという傾向からも母親が子供を監視するということがなされているのかもしれません。
アメリカ、ベルギ、ポーランドにおいての調査では、子供部屋は子供の責任において管理させ、積極的な会話のコミュニケーションをとるため子供部屋に侵入するという傾向がありました。
アンケートの結果を考察し子供部屋に侵入しプライバシーを侵す国とそうでない国との間にある興味深い共通点が発見されました。プライバシーを侵す国では成長にしたがって親子の会話が減り、大事な相談を親でなく友人にし、そうでない国は成長にしたがって親子の関係は親密になり大事な相談を親にするようになっているそうです。
子供にとって世話を焼かれ、監視、管理、期待されることよりも責任を持たされ信頼されることが自立=自己を守り他人を認めるということにつながるのだと考えられるます。
>以上のことから自立という観点からみたとき、子供部屋とは信頼から与えられるプライバシーを守れる空間が必要であると考えられます。ゆっくりものを考え、泣きたいときに泣き、一人になりたいときにひとりになれる空間、子供の責任で管理させられる空間をあたえることが子供の自立、責任感、信頼関係を生むといえるのではないかとわびすきは考えます。
また近年の私立中学入試は暗記問題よりも記述問題が多くなってきました。考える力や説明する力が重要とされているからだとかんがえられます。これらのベースとなるのはコミュニケーション力であるといえます。 家は子供にとってまずはじめに出会う一番小さな単位の社会の縮図です。大人の男女と もしくは兄弟いるかもしれません。社会には様々な年齢の様々な考えを持った人がいます。将来その中でなるべくスムーズにコミュニケーションをとり、人間関係を築けるようにするために、家庭の中でその練習が少しできるとよいかもしれません。

わびすきの子どもたちのためのデザイン


例1:お客さんをもてなすスペースたくさんの人が集えるリビングルーム 。様々な年齢、国籍、考えの人と接する経験は子供たちにとって貴重な経験になります。

たくさんの人が集えるリビングルーム

例2:親とコミュニケーションをとりながら勉強ができるリビングに面したデスクコーナー。そこにはコルクボードも設置。作品を飾ったり、メッセージを書いたり、家族の会話も弾ませる楽しい仕掛け。

リビングに面したデスクコーナー
例3:お母さんのお手伝いができる集まりやすいアイランドキッチン。

アイランドキッチン


例4:子供が室の梁にブランコをかけてあそべるように。

ロッククライミング

ベビーカーや泥のついたものをしまえる玄関収納など子供の成長に応じた様々なご提案をいたします。

すまいの色

雑誌やカタログを見て素敵だと思って買った赤いソファーが部屋の中で浮いてしまうというような経験がある方もいらっしゃるかもしれません。気分や感情は色によって左右されます。たとえば色彩を工場内の床に応用した例では、雰囲気がよくなっただけではなく、事故が減り、安全性が高まったといいます。インテリアにうまく取り入れることによって、平穏と調和を生み出すこともあれば、逆にはストレスとして感じられることもあるのです。わびすきでは、少し良い気分になったり、ストレス軽減できる空間を色彩の力で作れるよう、その方それぞれにあった色を取り込むご提案をしています。ご希望の方にはカラーカウンセリングを行って、気になる色を見つけだしていただいています。
カラーガイド
服の色のコーディネイトはアイテム数が限られている分やりやすいかもしれません。すまいに色を取り込むには床、壁、家具、ファブリック、キッチンなどの機器、本など細かいものまでさまざまな色があふれて少しやっかいです。照明や日の入り方によっても見え方が変わってしまうこともあります。

どのような場所にどのような色を持ってくるのが良いのか、いくつか事例をご紹介します。

北側のお部屋に持ってくる色

日本は古来より住宅は軒が深く障子などで仕切られて直射日光ではないやわらかい光を家に取り入れていました。暗いところで色を見るという習慣があったのです。

赤い色と青い色どちらが明るく見えると思いますか?赤は太陽のイメージ明るい色、青は寒いイメージ暗い色と感じる方がおおいかもしれません。実は明るいところでは赤、暗いところでは青が明るく見えるのです。これをプルキンエ現象とよびます。道路標識などに青い標識が多いのはこのためです。私たちの住まいも方角や周辺の環境によって日の入らないお部屋が存在します。明るい色、暖色をもってくるとよいと勘違いしがちですが、ブルー系を持ってくることで暗い部屋が明るく感じられるというこうかがあります。しかし、ブルーは寒いというイメージもあるので使いすぎには注意が必要です。


各室に持ってくる色の一例

ダイニング 【写真1】白いしっくいと茶色い木に囲まれた日当たりの良いダイニング 寝室 【写真2】ラベンダー色に壁を塗った寝室 子ども部屋 【写真3】アップルグリーンに壁を塗った子ども部屋

色は連想ゲームで、各々が色に対して持つイメージが心に影響をあたえています。

そのイメージを生かした各部屋の色彩を計画することができます。

●ダイニング【写真1】

白と茶を使って装飾したときに最もよく食事が進む。とレストラン業界ではこのような調査結果が知られています。茶は大地=植物がはぐくまれるのイメージ、白は母親の母乳=栄養と快適の源を連想させるからかもしれません。 ダイニングについては自然光の力も大切です。自然光は消化を助け食事を進めさせる効果がある。アウトドアで食事がおいしいのはこのせいかもしれないですね。

朝食時に光が入るようにダイニングを計画するのがよいでしょう。

●寝室【写真2】

寒色系で中~低彩度のものは副交感神経を刺激して血圧を下げる。心落ち着かせるという効果があります。ゆっくりしたいバスルームや寝室に使ってみてはいかがでしょうか

●キッチン

赤系の鮮やかな色を見ていると交感神経を刺激して脈拍を高めて活動的になるという効果があります。てきぱき作業をしたいキッチンにこのような色を使ってみるのもよいでしょう。

●子ども部屋【写真3】

子ども部屋はおもちゃなどたくさんの色にあふれがちな空間です。たくさんの色をまとめるのに効果のある色が緑系といわれています。また緑には黄色が含まれており、黄色は集中力を高める効果があるといわれています。勉強部屋として使う場合もそのような効果が期待できるかもしれません。
さて、色の持つの効果を利用することもひとつですが、皆さんが好きな色を住まいに取り込むのがいちばんその人らしい、過ごしやすい空間に近づくと思います。
昔からずっと好きな色というのはおそらくその人のパーソナルカラーであり、囲まれて心地が良い色といえます。壁一面など大きな面積で使ってもよいかもしれません。
最近気になる色というのはその色の力欲しているという状況が考えられます。たとえばオレンジがきになる場合、オレンジのカラーメッセージとして前向き、楽天主義、親しみやすいというのがあります。何かを前向きに始めたい、何か悩みがありそれを楽観的に考えたい、と願っているときかもしれません。最近気になる色はアクセントカラーとしてファブリックや小物などで取り込むと心に影響が与えられます。

失敗しない色えらび

さて使いたい色が決まると、それにどんな色を組み合わせるのがよいか考えていきます。比較的失敗しにくい色選びをご紹介します。

①まずは部屋の大半を占める床の色目を決める。

よくあるフローリング(黄みを帯びた茶色)に似合わない色というのがあります。ローズピンク、すみれ色、ターコイズブルーなど、各色みの中で 青よりのもの(クールカラー)は黄みを帯びた茶色(ウォームカラー)と相性が悪く違和感があります。床に応じて色みを変える必要があります。クールカラーを使いたい場合には床の色をグレーや白の無彩色にすると相性がよくなります。

colorクールカラーの例:ローズピンク、すみれ色
↑これらの色はフローリングによく使われる木の色と合わせると違和感があります。

②選んだ色をアクセントとして使うかなじませるかを決める

選んだ色ををアクセントで使いたいときには明るさに差をつけるようにします。白黒写真でとったときに同じように写る配色はアクセントとしては弱くなります。たとえば赤いキッチンを入れたい場合、赤の明るさは中程度なのでそれに中程度の明るさのフローリングを持ってくるぼけた印象になります。赤を際立たせるには軽快で明るい印象白のフローリング、もしくはシックで重厚間のある印象チークのような濃いのフローリングを使うとよいでしょう。調和させたい場合は明度と彩度をなるべく合わせるようにするとなじみます。

③選んだ色に組み合わせる色の決める

色相環、トーン配色を参考にしながら組み合わせをしていきます。
同系色配色(モノクロマティック)
同一色相における配色、明度は再度の差による組み合わせで調和させやすくなります。

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反対色配色(コンプリメンタリー) 補色同士の配色。お互いを際立たせた鮮やかな色彩表現になります。

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類似色配色(アナラガス) 色相環のとなり、もしくはひとつ飛ばしなど、近い色相による配色。モノクロマティックに比べ単調さがなくなります。比較的調和させやすいといえます。

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副反対色配色(スプリットコンプリメンタリー) 色相環の真反対に位置した二つの補色の一方を一つ隣の色相などへ移動させることで互いの色相を若干近づける配色。インパクトの強い色彩表現になります。

color

同一トーン配色 明度、彩度の同じもの同士の違う色相の組み合わせで自然な色彩表現になります。

color


自然の草花の配色などを利用すると調和しやすくなるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
植物

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