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秦家と杉本家 @京都市下京区

by 2月 11, 2020

【京都の歴史を伝える住宅、秦家・杉本家】

ヘリテイジマネージャー講習で、40人ほどのご一行様で見学に行ってきましたよ‼️

秦家住宅は1964年に焼失後、明治2年に上棟された京町屋で、京都の有形文化財に登録されています。薬屋の看板が特徴的な外観。

杉本家住宅は京呉服商の住宅で大火で消失の後、明治3年上棟。重要文化財に登録されております。

どちらも出格子や虫籠窓が特徴的な表家造りの京町家。

【自然と暮らし、外の気配を感じる。今の住宅がなくしつつあること】

京町家は通り庭があり、店の間から玄関、中庭を見て奥座敷、奥庭へと続いて行きます。奥に長細い敷地に光を入れ、庭は朝と夕方のの温度差により家の中に風を通す役割もしています。

秦さんは庭に咲く植物で季節の変わり目をかんじるのに、最近は時期がずれて、地球の気候は大丈夫かと心配になる、とおっしゃっていました。

杉本さんは、昔格子の間から通りをみると、幕末の新撰組の慌ただしく活動する様子が感じられたらしいと教えてくれました。

今の家は自然から遠ざかって、外の音や気配なんかも感じにくくて、そのあたり鈍感になっているよねー。。。やっぱり日本の家は自然とともにあるから始まっているのにな。

【京町屋を守って行く難しさ】

講義で秦さんよりスライドを見ながらおうちの様子、地域の行事の中心となり活動されてること、文化を守り伝えるため、様々なイベントをされてることなどを聞きました。しかしその後本音を話してくださいました。個人の住宅を維持して公開していくのは並々ならぬ苦労があるそうです。プライベートをさらけ出し、修繕の費用を工面し、災害のたびに家が壊れることを恐れ、寒さ暑さ、不便さに耐えながら生活しておられます。杉本家は本家の屋根の修繕に2億かかり補助金が出ても4000万は用意しないといけないとおっしゃっていました😱

大変だけど、無くしてはいけない日本の住まいや文化の型。

守ろうと必死で思わなければ、すぐになくなってしまうのです。とおっしゃっていました。大事に守られている二つの住宅。見学させてもらえたことに感謝🙇‍♂️

この講義で学んで、わたしも微力ながら日本の素晴らしい文化と建物を残し伝えるお手伝いができたらいいな。。。と思いましたよ❗️

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2月 11, 2020 | by | TEL: 078-220-7205info@wabisuki-arc.jp
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